小林の小噺

原文パパ

将来めちゃめちゃビッグになった時のために

今、俺は就職活動の真っ只中にいる。
就活というやつは破茶滅茶に面倒臭い。

まずは、ESを通過しないと話も聞いてもらえない。
ESを通過するために、みんな6割くらい嘘の話を書き並べて提出する。
ただの嘘自慢大会である。

なんとかESが通ると、次は面接だ。
面接では発言のほとんど(主観)に裏付けとなるエピソードが求められる。
それを「ゲンタイケン」と言うらしい。

「うるせーーー!!!!何となくやりてーと思ったんだよ!!!!」

なんて言えるわけもなく、適当なエピソードを引っ張ってきてはこじつける。
「こじつける」の前に平仮名が並びすぎて読みにくい。
本当は漢字で書いてやろう、と思ったのだが、どうやら「こじつける」にあたる漢字はないらしい。昔の文学作品などでは「附会」や「牽強」で「こじつけ」と読ませていたらしいが、現代では使われないんだと。

話が逸れたが、その「こじつける」が出来たのなら面接においては上出来なのだ。
実際の面接では頭が真っ白になって、

「え〜〜(笑)そっすね〜、、、エピソードかぁ〜、、う〜ん、、(苦笑)」

となって大爆死する。

そうならないためにするのが自己分析らしい。
自分について深ぼって深ぼって、こじつける時に使えそうなエピソードを漁る作業だ。人によっては、自己分析から志望業界を絞ったりするらしいので、これはかなり間違った解釈かもしれない。が、俺は「これやってみた〜い、面白そ〜!」っていうノリで先に業界や企業を絞っているので、こういった解釈になる。

そんな感じで自己分析を進めていく中で、自分はめちゃめちゃパンピーでミーハーなんだな、と思った。今日。もともと、なんとな〜く認識していたことではあったが、実際に「自分はパンピーでミーハー!」と文字に起こしてみると、「あぁ、そうだな、そうなんだな、、、」と新しい気づきを得たような気持ちになった。

んで、そんなパンピーでミーハーな俺が、将来めちゃめちゃビッグになった時のことを考えていた。「めちゃめちゃビッグ」は幅をとるので、以下「MMB」とするが、MMBな俺を見て、世の中のパンピーは一体何を思うのだろうか。おそらく、自分と照らし合わせて「あの人はすごいな〜」「才能があるんだろうな〜」とか、そんなところではないだろうか。

そんなMMBな俺も、20代の頃はただのパンピーでミーハーな奴だったんだぜ?君だって、今からMMBになれるんだぜ?と、言えるような根拠を残したいと思って書いたのがこの文章である。何はともあれ、久しぶりにブログを書くきっかけができてよかった。

 

というわけで、22歳の俺はパンピーでミーハーな大したことないヤツでーす!!✌︎(^-^)

 

 

 

いま思い出してもクヤシイ話

少し前に、仲の良い友人3人と東北に旅行に行った。仙台で車を借りて、太平洋側の海沿いを南下、福島の被災地を巡ったのちに、会津若松、山形の銀山温泉などを経由して、再び仙台に戻るという2泊3日の旅程であった。

旅は順調に進んで2日目の朝、宿泊した会津若松の宿を発ち、山形県 米沢へ向かった。「酒造資料館 東光の酒蔵」を訪れるためだ。昔の酒造りに用いた道具の展示されており、名酒として名高い東光の清酒が並ぶ直営店が併設されている、東北最大級の酒蔵である。地酒好きの私にしてみれば、山形に来て酒蔵を訪れないのは、東京に行ってディズニーランドを訪れないようなものなのだ。ディズニーランドは千葉だとか、そんな細かいことを気にする人は今すぐこの文章を読むのをやめて下さい。

もちろん、こんなにも行きたかった酒蔵に行けなかったのが「クヤシイ」なんて話ではないので安心して頂きたい。無事に酒蔵に到着した私たちは、一通り展示物を眺め、併設の直営店で土産を物色していた。私が目をつけたのが、日本で唯一、3つの梅酒大会で優勝した「東光 吟醸梅酒」だ。三冠の称号と透き通った青色の美しい瓶に心を惹かれ、すぐに購入を決めた。サイズは500mlと一升(1800lm)の2通り、迷った末に奮発して4,000円の一升瓶を購入した。流石に1升のお酒を購入するのは初めてだったので、そのサイズの酒類が機内持ち込み可能なのか不安になり、友人に「大丈夫かな、飛行機に積み込めるかな」などと興奮気味に相談したが、結局その心配は要らなかった。

各々、買った土産を車に積み、2日目の宿である銀山温泉に向かった。N H Kの連続テレビ小説おしん」で一躍有名になった温泉街だ。温泉街の中心を流れる川を挟んで、多数の旅館が立ち並んでいる。温泉街には車で入り込めないため、旅館が所有するガレージに車を停め、そこからは5分ほど歩いて向かうことになる。荷物をまとめ、車を降りる際、数刻前に購入した梅酒を持っていくか悩んだ。宿では飲むつもりのないお土産である。車に置いておけば良い。しかし、大切なモノは側に置いておきたいというのが人間の性である。しばしの葛藤の末、一升瓶の入ったビニール袋を手にし、温泉街に向かって一歩を踏み出した、その時だった。ふと手が緩み、提げていたビニール袋が真っ直ぐに落下した。高校の物理の授業で、重い物も軽い物も落下する速度は同じだと習ったが、目の前を自由落下していったあの一升瓶には通常の三倍ほどの重力加速度が働いていたのではないかと思っている。「ゴン」という鈍い音をあげて着地したビニール袋を持ち上げると、底面に空いた複数の小さな穴から勢いよく液体が飛び出した。袋の中を覗くと、いずれは花瓶にでもしようかと考えていた青く美しい瓶は粉々に割れており、もはや手の施しようがない。あまりの出来事に呆然と立ち尽くすしかなかった。大人しく車に置いておけばこんなことにはならなかった。ウキウキで飛行機に積み込めるかの心配をしていたのも滑稽である。振り返ると、あれは盛大なフラグだったのかもしれない。いま思い出してもクヤシイ。

 

給付金の使い道について

 

という記事を書こうと思ったのだが、

クレジットカードの明細を確認したところ、

その返済で10万が無くなることが発覚した。

 

悲しすぎる。

 

もちろん、その中には10万円が入ることをあてにして、

クレジットカードを使って買い物した分も含まれている。

 

牛タン(1万円)も買ったし、服(1万5千円)も買ったし、

ホットプレート(1万円)も買ったし、スケボー(2万)も買った。

カッコつけてtinderで知り合った女の子にご飯も奢ったし、

岐阜までスノボしに行ったりなんかもした。

 

支払いは全てクレジットカードで済ませた。

 

失敗だ。

完全に失敗した。

 

10万が手に入る!!とウキウキしていたが、

クレジットカードという名のウシジマ君に全て持っていかれる。

 

もし、10万をそのまま財布に入れて、

キャッシュで買い物をしていたなら、こんな気持ちにはならなかったかもしれない。

「支給された10万で」買い物をしているからだ。

俺は「クレジットカードで」買い物をしてしまっていた。

 

もちろん、収支で見れば、俺は10万で買い物をしていると言える。

しかし実際、10万はカードの支払いに消えるのだ。

 

こんな悲しいことはない。

何が10万だ。毎秒支給しろ。

 

二人前半

 

久しぶりのブログ。

にしても雨ウザくね〜?

洗濯物が全然乾きゃあしやぁせんよ。

 

6月に入って、本格的にサマーインターンの募集が始まった。

俺もなんか出さないとな〜と思い、広告代理店などを見ていたところ、電◯が面白そうなインターンの募集をしていたので応募してみようと思ったのだが、、、

 

 

 

提出課題:「二人前半」というテーマで600字の作文

 

 

 

なんだよ「二人前半」って、、、

もちろん「ふたりぜんはん」と読む人はいないだろうが、

一応言付けておくと「ににんまえはん」である。

こんなの書けねぇよ、、、と思いながらも、友人にアドバイスをもらいつつ、なんとか書き終えることができたので、ここで紹介しようと思う。

後に令和の大文豪となる男の童貞作である。

 

 

 

 

 

「二人前半」

 私のアルバイト先の定食屋には、周囲の高校に通う学生達が部活終わりによくやってくる。そんな食べ盛りの彼らのために、オーナーは600円の「唐揚げ定食」の量を、無料で一人前半〜二人前まで変更できるサービスを始めた。今では「唐揚げ定食」が当店の一番人気メニューだ。

 そんな当店に高校入学時から足繁く通ってくれる野球部員がいる。居残り練習でもしているのか、他の部員よりずっと遅くに来店する泥だらけの彼は、二人前の「唐揚げ定食」を、米粒一つ残さずにあっという間に食べてしまう。そんな彼の食べっぷりに惚れたオーナーは、無料で変更できる「唐揚げ定食」の量を「二人前半」まで増やせる裏メニューを彼のために用意したが、それでも彼はあっという間に食べ切ってしまうのであった。

 そんな野球部員である彼にとっての最後の夏が終わって以降、それまで野球道具が詰まっていた大きなバッグには大量の参考書が詰まっていた。受験勉強のストレスによるものなのだろうか。彼の表情は日に日に暗くなり、それに比例するように彼が頼む「唐揚げ定食」の量も、二人前、一人前半と徐々に減っていった。初雪が降る頃には、一人前を頼むようになっていた。

 センター試験を境に彼が店に来なくなった。試験はうまくいったのだろうか。家に篭って机に向かっているのだろうか。ちゃんと栄養は摂れているのだろうか。


 春。久しぶりに彼が来た。表情も明るい。
「唐揚げ定食!二人前半で!」

 

 

 

 

 

 

 

 

元々、ラストにはもう一文「そう言って彼は、米粒一つ残さずにあっという間に食べてしまった。」という文を入れていたのだが、友人のアドバイスにより、スッキリとした粋なラストになった。ありがとう。

 

 

次の更新はいつになるか分からないが、できれば近いうちに適当な記事を書きたいと思っている。今はね。